貴方は私の事好きですか?

「声も空にそっくり」

 つい声に出てしまった。

「空?」

「あ、なにもない」

 私は席を立ち上がり教室をでた。
 廊下を歩いていると
 前から男3人がこちらに向かってきたのだ

「あ、君って桐谷花ちゃんだよね?
 有名だよこの学校一かわいいって
 しかも去年3年の空?だっけ?付き合ってたんだろ?
 けど事故で死んだって。
 なあ、俺と付き合わない?
 俺がそいつのこと忘れさしてやるからさ」

 男達は私にべたべた触ってきた
 なんで空の事…。
 やめて触らないで
 誰か…。

「ちょっとやめたほうがいいですよ」

 と誰かに私の手を引っ張られた。
 振り向くと空にそっくりな人が私を助けてくれた

「ちっ、陸かよ
 いくぞお前等」

「大丈夫?」

 なんで仲良くもないのに
 助けたりするの?どうして?
 空も初めて会った時こんな風に助けてくれた
 やっぱり空なの?
 ねえ教えて?

「もういやだよ」

 私は走って家に帰った。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop