雲の上の景色
「まずっまずっ!なにこれこの世の食べ物じゃねぇし!
てか味うっす!」
今日もでっかい声で真理亜が叫んでる。
「あっ健斗ー塩持ってないのー?」
え?こいつ病人だっていうのに塩かける気かよ?
よしここはビシッと言ってやらなきゃ。
「おま・・え」
「なに?え?お前?」
「あっ・・えっと持ってないです」
完全に迫力に負けた。
「あっそう。あっそこのおばチャーン!」
おいおいおい看護師さんにおばちゃん呼ばわりしてるし・・
「ねね、塩もってない?」
看護師さんは目を点にしている。
「あ・・大丈夫です!もう行っていいですよ」
俺は看護師さんに言った。