雲の上の景色

１年前・・・。

「おーい健斗ぉ」




ーー池上拓哉(いけがみたくや)ーー

15才、中学3年 スポーツ万能で顔も廊下を歩くと女子から黄色い声が聞こえるほどのイケメンだ。
ただ、俺と唯一、一緒なのは馬鹿を超えるほどのサッカー馬鹿だ


「何？」

「えっ！何その反応？」

「だから何だよ？」

「健斗、明後日楽しみじゃないのか？」

俺は拓哉に明後日と言われて何も思いつく事がなかった。

「明後日？なんかあったっけ?」

「えっ！田崎先輩の試合だよ！」

「あぁ・・・。」

「はっきり言って俺は他の人のサッカーは興味ない
しかも、先輩ってもう卒業しただろ！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ああ！そうですか！」

拓哉はわざと俺に聞こえるように舌打ちをした。