雲の上の景色
PM11:50
もう日にちが変わろうとしている。
俺はもうとっくに消灯時間が過ぎてるのに寝れなかった。
真理亜はカーテンの向こうで俺の気持ちも知らずに、ガーガーと豪快にいびきをかきながら寝ている。
AM12:00
日にちが変わった。
でも俺は
寝れない。寝たら真理亜がどっか遠くに行っちゃうような気がしてならなかった。
俺は真理亜に恋をしている。
真理亜は拓哉に恋をしている。
そう思うといっそう寝れなかった。
ボロボロと大粒の涙か目からこぼれ落ちていく。
悲しくてたまらなかった。
怖くてたまらなかった。
こんなことなら真理亜を心から壊してしまいたいとも思った。
『俺、何いってんだろ?』
暗い病室、
俺は1人呟いた。