雲の上の景色
それから、数日がたった。
真理亜はいつも、大声で叫んで俺を起こしている。
俺は朝が楽しくてしょうがなかった。
まぁ振り回されてるばかりだけど
ガラガラガラ
「健斗~!お見舞いきたわよ~」
一番来てほしくない人達が来た。
そう、母ちゃんと姉ちゃん。
姉ちゃんは隣で「ギャハハハ」と叫んでいる。
「真理亜、こっちに来るな」
と何度も心のなかで叫んだ。
その願いは1枚の桜の花びらとともに、あっけなく散った。