雲の上の景色

よく分からない検査を1時間程やられた。


はぁ・・。

母ちゃんが隣でそわそわしてる。
「なにそわそわしてんだよ?」


「だって何かあったらどうすんのよ?」


「もしかしたら癌かもな))笑」

俺わ母ちゃんを少しからかうように言った。

母ちゃんがこんなにもそわそわしているのは、前にも健康診断で引っかかったことがあるからだ。


でも、俺も内心ちょっとドキドキしていた。


看護師さんが佐野さーん2番にお入りくださいとアナウンスしている。


ガラッ。
この扉を開けたのがすべての始まりだということをまだ知らなかった。


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