3年分のキス




母から薦められたお見合いの話はまだ決められずにいた

たかおちゃんがいなくなった今
迷うことは何もないのだけれど

決心することができなかった


わたしが決心できれば

今経済的に苦しい母の会社も救うことができるらしい


そんなことを考えると
もうわたしの想いは固まっているに近いのだけど


どうしても
たかおちゃんの笑顔が頭に浮かんでしまうのだった





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