3年分のキス
再会
「…よし、っと」
蓮のお母さんと、私の母と
早起きして着々と準備を進めていた。
今日はパーティーの日だ。
料理は上手なほうではなかったけれど
このようなパーティーを何度も経験して
段々と腕は上がってきたと思う。
メインの料理を作り上げて、母に味見してもらう。
「おいしいわ」
母の笑顔に私は嬉しくなった。
今日は何種類の料理を作ってきただろう。
不味い、とか言って文句いわれたりしないだろうか。
そんなことを思いながら
綺麗に飾られたテーブルに皿を並べていったのだった。