3年分のキス
「んー!いい匂い!」
並べられた料理をキラキラした目で見つめている。
早く食べさせてあげたいなぁ、って思った。
そんな蓮の背中をぽんっと叩いて、
「もう少し待っててねー」
わたしがそう言うと
「はーい」と子供みたいに蓮はソファに腰掛ける。
ちょっと拗ねてるようにもみえてかわいらしかった。
「あとは、飲み物だけね…」
料理はすべて用意できた。
あとはお客様に飲んでもらうワインやジュースをグラスに入れるだけ!
よし、と張り切ってわたしはグラスを手にした。