3年分のキス
その瞬間
西崎さんがぐっとわたしの肩をつかんで
「しゃがんで」
そう言った
「え…」
言い返す暇もなくわたしの体は彼によってしゃがみこんでいた
そしてしゃがんで間もなく
わたしの体は彼に引き寄せられる
「みられるとやばいからねー」
そう言いながらわたしの髪は彼の手によって撫でられる
彼の温もりがあまりにもあったかくて
そんな温もりを感じたのも本当に久しぶりで
大きくて優しい手に抱かれながらわたしは泣いた
そして彼の背中に手を回した