3年分のキス
たかおさんと他愛ない会話を交わしながら
車はどんどん進んでいく
こんな幸せな時間があっていいのかなってぐらい
わたしは幸せ者だと思う
こんなにかっこいい男の人とふたりでデートにいけて
かまってもらえて…
本当にわたしは……
…
「……心結?」
目の前にはたかおさんの顔
「…へ?」
「起きてー」
え?
わたし寝てた…?
うそ、何してんの最悪じゃん…
「寝顔かわいかったよー」
って彼は笑いをこらえてる
「もうっ!」
たかおさんに寝顔みられたとか最悪
デートで寝ちゃうとか何してんの自分…
彼が運転席から降りて
外から助手席側のドアを開けてくれる
「ついたよ」