3年分のキス





たかおさんと他愛ない会話を交わしながら
車はどんどん進んでいく


こんな幸せな時間があっていいのかなってぐらい
わたしは幸せ者だと思う

こんなにかっこいい男の人とふたりでデートにいけて
かまってもらえて…


本当にわたしは……









「……心結?」


目の前にはたかおさんの顔


「…へ?」


「起きてー」



え?
わたし寝てた…?

うそ、何してんの最悪じゃん…



「寝顔かわいかったよー」
って彼は笑いをこらえてる


「もうっ!」


たかおさんに寝顔みられたとか最悪
デートで寝ちゃうとか何してんの自分…


彼が運転席から降りて
外から助手席側のドアを開けてくれる



「ついたよ」





< 37 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop