3年分のキス
短いキスだった
唇と唇がほんの少し触れたぐらいの
たかおさんがわたしを見つめる
まだ自分がされたことすら理解できていないわたしを
彼はゆっくり優しく抱き締めた
「…俺心結のこと好きだよ」
わたしの耳もとで彼の言葉が響いた
たかおさんの胸に寄せられたわたしの心臓は張り裂けそうだった
そしてまだ言われた言葉を理解出来ずにいた
「え…?ほんとに…?」
「ほんとじゃなかったら言わないって」
彼は抱き締める手の力を強めた