3年分のキス






「…わたしも」


「わたしも……何?」



やっぱり意地悪なたかおさんはその先を言わせようとする



「…わ、わたしも好き」



彼の背中に腕を回した
背中から彼の熱が伝わってくる



「…よく言えました」



そう言ってたかおさんはさらにいっそう
わたしを強く抱き締めてくれた


菜の花畑の中で。






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