真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
よくよく見ると、マルミの身体に付けられた、その穴。神経質なぐらい等間隔で付けられていた。その間隔に一切の乱れ、無し。
その割に、両前足だけは、切り取る時に横着したのか、途中で引きちぎった形跡がある。
余りにも乱雑。徹底している部分と、そうでない部分。
さすれば犯人は、ジキル博士とハイド氏の様な、二重人格者であろうか。
「マ、マルミッ!」
心は、飼育小屋の金網に張り付き、あんなにも可愛がり、自分になついてくれていたマルミの変わり果てた姿を、身体を震わせながら食い入る様に見つめていた。
「ど、どうしたのこの人だかり?ちょ、ちょっと通して…
きゃあっ!」
叫んだのは、あの遅刻魔圭子だった。
「な、何コレ…一体何があったの?ねえ、心…」
心は、その問いかけには答えず、そっと振り返ると、身体を震わせながら圭子に抱きついて、顔もくしゃくしゃにしながら泣き出した。
「だ、誰がこんな…」
その割に、両前足だけは、切り取る時に横着したのか、途中で引きちぎった形跡がある。
余りにも乱雑。徹底している部分と、そうでない部分。
さすれば犯人は、ジキル博士とハイド氏の様な、二重人格者であろうか。
「マ、マルミッ!」
心は、飼育小屋の金網に張り付き、あんなにも可愛がり、自分になついてくれていたマルミの変わり果てた姿を、身体を震わせながら食い入る様に見つめていた。
「ど、どうしたのこの人だかり?ちょ、ちょっと通して…
きゃあっ!」
叫んだのは、あの遅刻魔圭子だった。
「な、何コレ…一体何があったの?ねえ、心…」
心は、その問いかけには答えず、そっと振り返ると、身体を震わせながら圭子に抱きついて、顔もくしゃくしゃにしながら泣き出した。
「だ、誰がこんな…」