真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
「…?」
心がそっと手を開くと、そこには、小さなライムグリーン色の音楽プレーヤーがあった。
「特別に、聴いていいよ。心があれだけ気になっていた、親友の心にさえ聴かせなかった、いつも私が聴いている曲。
願いがかなうなら、いつか運命の人と一緒に聴きたい、私の宝物。
きっと、今の心を癒してくれる…」
心は早速、イヤホンを両耳に取り付け、圭子の宝物と言うべき曲を聴いてみた。
「…この曲が圭子の…」
「…じゃあ、お休み。」
そう言って、圭子は保健室を後にした。
「この曲が、圭子の宝物…」
その時心は、この曲がいずれ訪れるであろう、この物語の悲劇の結末を彩るエピローグ曲になろうとは思いもしなかった。
その日は結局、一つも授業を受ける事無く、心は帰宅した。
その日も変わらず、あの『真夜中の十二時』から電話がかかってきた。
心がそっと手を開くと、そこには、小さなライムグリーン色の音楽プレーヤーがあった。
「特別に、聴いていいよ。心があれだけ気になっていた、親友の心にさえ聴かせなかった、いつも私が聴いている曲。
願いがかなうなら、いつか運命の人と一緒に聴きたい、私の宝物。
きっと、今の心を癒してくれる…」
心は早速、イヤホンを両耳に取り付け、圭子の宝物と言うべき曲を聴いてみた。
「…この曲が圭子の…」
「…じゃあ、お休み。」
そう言って、圭子は保健室を後にした。
「この曲が、圭子の宝物…」
その時心は、この曲がいずれ訪れるであろう、この物語の悲劇の結末を彩るエピローグ曲になろうとは思いもしなかった。
その日は結局、一つも授業を受ける事無く、心は帰宅した。
その日も変わらず、あの『真夜中の十二時』から電話がかかってきた。