真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
心も、涙と鼻水が垂れ落ちる中、親友の圭子に後ろから抱き締められて、辛うじて正気を保っていた。

そう言う訳で、一時教室中は大パニックに陥ったわけだが、この混乱の中、たった一人だけ、身体を震わせながらも冷静に辺りを窺う者がいた。


ぎゅっと心を後ろから抱き締める圭子だった。
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