真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
その為この色紙も、クラスの人気取りの小道具の一つに過ぎないと邪推した心は一瞬、表情が曇ったが、別に他のクラスメート達が嫌いな訳では無かったので、素直にその色紙を受け取った。
「じゃあ、改めてだけれど、また…」
そう言うと静かに、圭子は心の部屋を後にした。
…色紙を受け取ったまま、しばらくの間ぼーっとしていた心だったが、ふと気が付けば、何やら心の部屋のドアの向こう側で、人の気配が感じられた。
心は、声をかけてみた。
…返事がない。だが、確かに誰かがそこにいるみたいであった為、フラフラする身体を起こし、よろよろしながら部屋のドアノブに手をかけた瞬間、ハッといやな予感がした。
-『姿無き恋の野獣』…-
だが、すぐに心は思い直した。
「…いや、さすがにそれは無いわね。」
果たして、ガチャリとドアを開いた先にいたのは、『姿無き恋の野獣』では無く、あの親愛なる圭子だった。
ただ、何か様子がおかしい。
「じゃあ、改めてだけれど、また…」
そう言うと静かに、圭子は心の部屋を後にした。
…色紙を受け取ったまま、しばらくの間ぼーっとしていた心だったが、ふと気が付けば、何やら心の部屋のドアの向こう側で、人の気配が感じられた。
心は、声をかけてみた。
…返事がない。だが、確かに誰かがそこにいるみたいであった為、フラフラする身体を起こし、よろよろしながら部屋のドアノブに手をかけた瞬間、ハッといやな予感がした。
-『姿無き恋の野獣』…-
だが、すぐに心は思い直した。
「…いや、さすがにそれは無いわね。」
果たして、ガチャリとドアを開いた先にいたのは、『姿無き恋の野獣』では無く、あの親愛なる圭子だった。
ただ、何か様子がおかしい。