真夜中・十二時的彼氏。～ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄﾅｶﾚｼ。～

次は気をつけろよ…下手すれば、死んじまうかもしれないからなあ、くくくっ…－

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…ある人物は、しばらくの間、盗み見しながら心の様子を眺めていたが、すぐに別の方向へ目をやった。

そこでは、嫌われ者の学級委員の唯一の部下、山口透が、またパシリに行かされようとしていた。

「これでジュース、買ってきて。」

「分かりました。へへっ、でも、たまにはお小遣いぐらい…」

「…たまにはいいよ。あんまりケチに思われても、何の特にもならないしな。
なあ、みんな。」

だが、その言葉に応える者はいなかった。

「ちっ！まあいいよ。じゃあ、お釣りは全部、お前にやるからさ…」

「えっ？ま、マジっすか？ラッキー！」


－ボンボンらしいな…渡すのは小銭じゃなく、二萬円か…－