真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
…いいえ、命を奪われかけたから、もはやイジメなんてレベルじゃない、

虐殺…」

「!?」

心は言葉を失った。

-そ、そんな馬鹿な事って…-

「…とは言っても、その大半の人間は、事情を知らず、ただ言われるがままに指示に従っていただけ…

『姿無き恋の野獣』の指示に!」




「…岡本先生が、『姿無き恋の野獣』!!?」

「…違うわ、心。さっきも言った通り、コイツは単なる共犯者。ただ、主犯格レベルのね。

…あの一連の手紙や合成写真、マルミの虐殺動画を作成し、心を苦しめたのはコイツ…」

「そ、そんな…でっでも手紙や合成写真はともかく、あのパソコン教室で、あの動画が仕掛けられている席に座ったのは、私の意志…

そこまで岡本先生が計算に入れられるはずが…」

「簡単よ。あなたより先に、みんなが着席してしまえば、あなたの座る席はただ一つ、

あの動画が仕掛けられている席しか残らない!」

「…でも、でも殺さなくても良かった…」
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