真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
心は、圭子の元に駆け寄り、由子を突き飛ばすと、圭子を抱きかかえ、圭子の胸に刺さったナイフを抜こうとした。
だが、それを圭子が制止した。
「…ぬ、抜かないで…出血が速まって…はあっ、はあっ…
あなた…と…お話…出来なくなるじゃ…ない…」
「け、圭子!?ああっ、だ、誰か救急車を…
誰でも良いから、救急車呼べっつってんだよ!」
「…すぐ来るよ。大丈夫、きっと助かるから…」
「…あはっ…い、色々お話したい事…あった…のに…
…何も…思い浮かばな…
はあっ、はあっ…
さ…最期に…あなたと一緒に…聴きたい…
わたし…の…ポケット…」
「!こ、これ?」
圭子は、弱々しくうなずくと、心に音楽プレーヤーの電源を押してもらい、そのプレーヤーから流れる曲を、片方ずつ分け合って聴いた。
-…♪…-
-…『真夜中の十二時』として…あなたの前に姿を現さなかった…のは、嫌われたく…なかったから…-
だが、それを圭子が制止した。
「…ぬ、抜かないで…出血が速まって…はあっ、はあっ…
あなた…と…お話…出来なくなるじゃ…ない…」
「け、圭子!?ああっ、だ、誰か救急車を…
誰でも良いから、救急車呼べっつってんだよ!」
「…すぐ来るよ。大丈夫、きっと助かるから…」
「…あはっ…い、色々お話したい事…あった…のに…
…何も…思い浮かばな…
はあっ、はあっ…
さ…最期に…あなたと一緒に…聴きたい…
わたし…の…ポケット…」
「!こ、これ?」
圭子は、弱々しくうなずくと、心に音楽プレーヤーの電源を押してもらい、そのプレーヤーから流れる曲を、片方ずつ分け合って聴いた。
-…♪…-
-…『真夜中の十二時』として…あなたの前に姿を現さなかった…のは、嫌われたく…なかったから…-