真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~
そいつに僕達二人共目を付けられては、僕が心を助けづらくなる。

僕も奴と同じ、透明人間でなければ、五分五分の勝負が出来ない。

安心しな。たった今から、『姿無き恋の野獣』は、心とこの僕、『真夜中の十二時』の共通の敵だ。
この事は、両親には言わない方がいい。余計な心配をさせてしまうから。

…必ず、僕が心を守ってあげる。だから安心してお休み、じゃあ!」

「あっ!ちょ、ちょっと!」



「…はあ、何で私がこんな目に…
さすがにこればかりは、やっぱり親に相談…」

と、考えた所で、心は思いとどまった。

-『真夜中の十二時』に、出会えるチャンス-

やはり、心は少し変わり者であったかもしれない。勿論、何を考えているか解らない変人、『姿無き恋の野獣』が怖くない訳では無い。

だが、本当のピンチに出くわせば、『真夜中の十二時』と顔を合わせるチャンスがあるかもしれない。
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