すれ違い
だけど‥‥‥思わずにやけてしまう



少し無理矢理だったけど、なんとか別れずにすんだ



「もういいだろ?帰って」



「あ‥‥うん、、、あっそうだ!!」



拓人に手を差し出す



「‥‥‥‥何?」



出された手を見て拓人が聞く



「時計っ」



「あ?」



「時計だよっ!!別れないんだから返して」



ずっとつけていたから無いと落ち着かない



「あぁ」



そう言ってポケットから取り出しあたしに渡す



‥‥‥はめてほしかったな



そう思いながらも嬉々として自分でつけていると



「じゃあな」



そう言って拓人は歩き出した
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