すれ違い
不思議に思いドアを見つめていると



ガチャ



「絶対ピンポン鳴ったって」



そんな声と共にドアが開き、誰かが顔をのぞかせた



その人物の顔を見た瞬間、あたしは金縛りにあったように動けなくなった



うそ‥‥‥‥‥



あたしは今目に入っているものが信じられなかった



どうして‥‥‥‥?



ねぇ、拓人



どうして‥‥‥‥?



相手もあたしに気がついたようだった



「あれ、あなたたしか‥‥‥」



「しっ失礼しますっ!!」



相手の言葉で我に返り、あたしは逃げるようにその場から立ち去った
< 42 / 87 >

この作品をシェア

pagetop