すれ違い
「‥‥‥‥‥‥‥‥。」
「雪葉?」
いきなり話さなくなったあたしに拓人が声を掛けた
だけどそんな声は耳に入らない
あたしは自分の目に映ったものをただただ凝視し続ける
‥‥‥‥やばい
‥‥‥‥無理だよ
「ご、ごめん。今日ちょっと用事あるから無理。じゃ、呼ばれてたからもう切るねっ。ばいばい」
そう言って一方的に電話を切る
だって理由聞かれても答えられないし
このまま会ったら百年の恋も冷められる
あたしが見たものは、鏡に映る、泣きはらして小岩さん並みに目の腫れた自分の姿だった───‥‥‥
「雪葉?」
いきなり話さなくなったあたしに拓人が声を掛けた
だけどそんな声は耳に入らない
あたしは自分の目に映ったものをただただ凝視し続ける
‥‥‥‥やばい
‥‥‥‥無理だよ
「ご、ごめん。今日ちょっと用事あるから無理。じゃ、呼ばれてたからもう切るねっ。ばいばい」
そう言って一方的に電話を切る
だって理由聞かれても答えられないし
このまま会ったら百年の恋も冷められる
あたしが見たものは、鏡に映る、泣きはらして小岩さん並みに目の腫れた自分の姿だった───‥‥‥