契約恋愛~思い出に溺れて~


「紗優、ラビィってなに?」

「えっとね。ほいくえんにあるえほんにでてくるてんし。
サトルくんといっしょによんだの」

「そっか」


正直、天使には見えなかった。

でも、それを一目で紗優がそう理解できるほど、二人は仲が良かったって事なんだろう。


「紗優を見習わなくちゃ」

「え? なんで?」

「ふふ。内緒」


そんなタイミングで、英治くんからメールが入る。


【謝恩会終わったら、お祝いしたいから少し会える?】


それを紗優に見せると、嬉しそうに歓声をあげた。

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