契約恋愛~思い出に溺れて~

そうね。欲張りよ。

だって、大切なものを失くす辛さ。

私は誰よりも分かってるもの。


紗優

英治くん


あなたたちと一緒にいたい。

ずっとずっと。

その為に私は、どうすればいい?


キッチンからきこえる二人の話声は聞き取れないけど、
いつしか子守唄のように心地良いものとなって、
どこか解き放たれたような気分で眠りについた。

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