チュン吉日記
朝のかけあしが 始まって、一週間が、すぎた。

子供達の 様子も 変わってきた。
走るのが、得意な子は、
「もっと 早く 走れるようになりたい!!
明日は、〇周走れるようにがんばるぞ〜!」


なんて、友達同士で話してる。

走るのが、苦手な子は、
「嫌だ、嫌だ!もう、しんどい!!」


なんて言いながらも、最後まで、あきらめずに 頑張って 走ってる。

辛そうな時、そっと、先生が 近づいて

「頑張っとうなぁ。しんどいけど、後少し、一緒にはしろなぁ〜」


と言って 一緒に 走ってた。

子供達同士でも、声かけをするようになってきた。
ゆっくりでも、一生懸命に走ってる子を抜かす時、
「もうちょっとやで、頑張りや〜」

なんて 言う子もいれば、
「しんどいか。一緒に走ったろっ」

と言って 一緒に走る姿が見られるようになった。


そう。
『寒いし しんどいから嫌』という空気が、いつの間にか、なくなっていた…。
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