幸せ探そうぜっ!!
上を向いて歩こう
翌日、集合場所は変わらず図書室。
時間も掃除が終わった後で変わりはない。
でも変わったことが1つ。
――何でこんなにニコニコなんだ?
荒井君は頭がおかしくなったのかと思う程ニコニコしていた。
その顔はまるで――
「何かいいことでもあったの?」
「よくぞ、聞いてくれました!」
何かを聞いてほしそうな顔だった。
「俺は嬉しい。何故なら今日は寄り道して帰れるから」
なんて単純な人なんだ。
まぁそれが彼が人気の理由の1つなんだろうけど。
「いやぁ、こうして、森下と寄り道できる日が来るなんて俺は思わなかった」
寄り道WITHあたしか。聞いてないぞ。
「どういうこと?」
「帰りにクレープ食べに行きます」
聞いてません。
それに――