幸せ探そうぜっ!!
あたしのわがまま……
そう考えて一番最初に思い浮かんだのは、
“付き合ってほしい”
っていう最低で荒井君を裏切るようなお願いだった。
でも自分のその思いに、疑問を持つ。
付き合ってあたしはどうしたいの?
荒井君と彼氏彼女の関係になってやりたいことはなに?
それって、今のこの関係を生け贄にするって事?
それはリスクが大きすぎやしないだろうか。
この心地好い関係があたしの“わがまま”で終わるかもしれない。
そう考えただけでとても怖くなった。
――恋って、怖いものなんだ
片想いを学んだあたしは、また1つ、幸せを見つけた気がした。
たとえそれが小さな胸の痛みを伴ったとしても。
あたしはこの痛みを幸せと、とらえることができるようになりました。
そしてその痛みを教えてくれたのも、幸せを教えてくれたのも、全部荒井君です。