幸せ探そうぜっ!!
言え。
自分の気持ちを。
あたしの場合、“手を伸ばす”っていうのは、多分告白。
荒井君の隣に彼女として隣にいる権利が今あたしが欲しいもの。
それを手に入れるために手を伸ばす……言うんだ!
“隣にいたいです”って。
「……す、」
「す?」
いきなり話そうとしたあたしに驚く様子も見せずに、荒井君は聞き返す。
それがまたあたしを緊張させる。
――――告白って、こんなに怖いものなんだ。
断られたら。
きっと今まで通りになんてなれない。
あたしは、自分からこの関係を壊そうとしているんだ。
そう考えると、昔の弱虫で不幸のあたしが言うんだ。
“やめちゃえ”って。