幸せ探そうぜっ!!
どれだけの時間がたっただろう。
1秒かもしれない、
1分かもしれない、
1時間かもしれない。
とても短かったかもしれない。
「森下に幸せつかむ方法を教えた立場からすると、お手本を見せなきゃだめだろ?」
「……っ、」
「俺は、手、伸ばしたよ?」
その言葉はあたしに返事を求めているものだ。
ふにゃりと荒井君が笑うもんだから、あたしは緊張感が薄れていくのを感じた。
「あたしも好き、です」
自分でも驚くくらいきちんと言えた。