幸せ探そうぜっ!!
荒井君はあたしの顔をしばらく見つめたあと、彼特有のふにゃりとした笑顔をあたしに見せた。
「いやー、言おう言おうとしてる森下可愛かったよ」
彼はずいぶんと楽しそうだ。
「そんなこと、いわないっよっ!恥ずかしかったんだから!」
「まぁいいじゃん。これからは俺の彼女として幸せ探せるんだから」
当たり前みたいな顔して言うもんだから、可笑しくなった。
「彼女として、隣にいれるだけであたしは幸せです」
「おっ!嬉しい事言ってくれるね」
ふにゃり。
またあたしに向かって彼の笑顔が輝いた。
さっきまでの残酷な笑顔はどこにもない。
「今日の放課後は何を教えてくれるの?」
あたしの質問に、彼は少し悩んだ後、
「ん〜、とりあえず、幸せ探そうぜっ!!」
ふにゃり。
この笑顔を見れるなら、あたしはきっといつまでも幸せだ。
「うんっ!」
END