幸せ探そうぜっ!!
おそるおそる荒井君のほうを見れば、呆気にとられた顔。
「……えっと、つまり、千鶴は、俺の名前を呼ぶ初めての女子がよかったってこと?間違ってたらごめん」
改めて言われると恥ずかしい。
しかもあたしよりまとまってる。
……あたしの方が頭はいいのに。
「……間違って、は、ない」
素直に間違ってない、って言えればいいのに。それができないのがあたしだ。
「うわぁー、反則だ」
「……何が?」
いきなり口元を手で押さえてしまった荒井君。
「……やっぱ、呼んで?名前」