星降る日
~出会い~
あれから5年。
私はもう13歳。

しんすけ、私もう中2だよ。
もし、しんすけが生きてたら
毎日一緒にいれたね。
一緒に学校に行って
一緒に笑って泣いて。
喧嘩もして、これから先
ずっと一緒に……

思えば思うほど辛くなる。
分かってるけど、
しんすけを忘れるなんて
無理なんだ。
でも出来るだけ前向きに
いこうと決めた。

「おっはよー」
いつも元気な舞が私の方に
走ってきた。
舞は中学になってから
仲良くなって何でも話す
ようになった友達だ。
今年も同じクラスになった

「おはよう」

「さき!今日転校生が
来るんだって!」
「そうなの!?」
「うん!」
「へー」
「確か小川だったような…」
「そうなんだ」
転校生かぁ…
まぁ私には関係ないこと。
私と舞は教室へ向かった。
すると、教室のドアが開いた、

「おはよー今日は転校生が
いるぞ」

「っしゃ」

隣の席の相田が言った、
しんすけ以外の男子は
苦手だ。

「小川!入れ!」

先生の声に合わせて
一人の男子が入ってきた

なんか、誰かに似てるような気がした。
スラッと高い身長に

「初めまして」

低い声、短髪にキリッとした
眉毛と目。
全てが印象に残った。

「挨拶しなさい」

先生がそういうと
小川くんが口を開けた。

「小川真輔です。よろしく」

え…。

「じゃあ小川はあの空いてる席に座れ」
「はい」


し…しんすけ?
だってしんすけは…
でも何か似てる…

小川は一番後ろの席に座った。

私が後ろを向くと小川は
こっちを向いて目をそらし
また目を合わせてそらした。


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