ほんとの“姿”



おもわず大声を出してしまった


あたし···いや···

俺は願いが叶ったんだっ




気がつくといつもの時間


腹が減り一階に下りる


キッチンから香ばしい匂い

我が家の朝食の定番である
目玉焼き
ベーコン
サラダ
味噌汁
ご飯



同じなのに
どこかいつもより数倍
美味しく見えるのはなぜだ?



「真子 シンジ?どうかしたの?」


「···え?」


「?大丈夫?さっきも何か言ってたみたいだけど。」



「や、大丈夫。寝ぼけてただけ。」



母さんは そう? と言い
父さんを起こしに行った




しんじ?


······なるほどね


真子 “マコ”

だから

真子 “シンジ” ね



ここから
俺の新しい人生が始まる



.
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop