あの日とアタシとアナタ
やり場の無い思いを抱えて暮らしていた。
そんなある日、起こってしまった。
3月11日午後2時46分、東日本大震災。
最大震度7。
アタシの住んでいる地域は、震度6強。
家は、ぐちゃぐちゃになり、街の見馴れたのどかな風景は無くなっていた。
通信網は破壊され、連絡をとることさえ、困難だった。
アタシは、長女で妹がいるため妹の面倒をみながら家の片付けやボランティア活動をした。
両親は、建築関係の仕事のため被災の町を走り回っている。
泣いている暇なんていない。絶望している暇なんてない。
アタシは、毎日働き続けた。
不安がる妹を安心させるため、笑顔をつくりながら、励ましながら。