僕は生徒に恋をした
第十章 行き違い
「何で黙っていたんですか」
山田との関係を、どうして今まで黙っていたのか、俺は手嶋先生に問い詰めた。
俺が高校に到着したころには宴もたけなわで、多くの先生方は酔い潰れていたために、俺たちの会話を聞かれる心配はなさそうだった。
「聞かれたことには答えたつもりだが」
手嶋先生は悪びれもせずに言う。
確かに先生は俺が聞いたことには全て答えてくれた。
山田とは何もない、お前の勘違いだ、と。
「そもそも、悩んでたのは佐々本先生の友達だったはずでは?」
手嶋先生はニヤッと笑う。
俺自身のことだと分かっているくせに、こういう風に言うんだから意地が悪い。
山田との関係を、どうして今まで黙っていたのか、俺は手嶋先生に問い詰めた。
俺が高校に到着したころには宴もたけなわで、多くの先生方は酔い潰れていたために、俺たちの会話を聞かれる心配はなさそうだった。
「聞かれたことには答えたつもりだが」
手嶋先生は悪びれもせずに言う。
確かに先生は俺が聞いたことには全て答えてくれた。
山田とは何もない、お前の勘違いだ、と。
「そもそも、悩んでたのは佐々本先生の友達だったはずでは?」
手嶋先生はニヤッと笑う。
俺自身のことだと分かっているくせに、こういう風に言うんだから意地が悪い。