僕は生徒に恋をした
俺にできることは、今の話に触れないことだけだ。
山田は俺の手からジュースを受け取ると、小さな声でつぶやく。
「先生、どうしよう」
俺に聞かないで欲しい。
お前を好きな俺に、何を言えって言うんだ。
本当なら今すぐにでも、俺も好きだと伝えたい。だけど。
「…武内はいいやつだよ」
俺は教師で、山田は生徒で。
俺から言えることは限られていた。
昨日、佐藤先生に林原を勧めたのと同じセリフを口にしながらも、内心は真逆だ。
うまくいかないで欲しいと願っている。
「…部活の練習も熱心だし、人望もある」
俺の知る限り、非の打ち所がない、いいやつだ。
山田は俺の手からジュースを受け取ると、小さな声でつぶやく。
「先生、どうしよう」
俺に聞かないで欲しい。
お前を好きな俺に、何を言えって言うんだ。
本当なら今すぐにでも、俺も好きだと伝えたい。だけど。
「…武内はいいやつだよ」
俺は教師で、山田は生徒で。
俺から言えることは限られていた。
昨日、佐藤先生に林原を勧めたのと同じセリフを口にしながらも、内心は真逆だ。
うまくいかないで欲しいと願っている。
「…部活の練習も熱心だし、人望もある」
俺の知る限り、非の打ち所がない、いいやつだ。