僕は生徒に恋をした
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一年生のバレンタイン。

先生は他学年の担任だったから知られてないのは分かっていたけど、気持ちを伝えたくて一生懸命チョコを作った。

放課後、職員玄関で帰ろうとしていた佐々本先生を見つけ、緊張しながら声をかけようとした瞬間。

彼が開いた下駄箱の中から、たくさんのチョコが転がり落ちた。

「うわ」

先生は小さく声を上げた後、しゃがんでチョコを一つずつ拾い始める。

モテるとは思っていたけど、想像以上の数に私は面食らった。

私の足元まで散らばったチョコを拾いに来たところで、彼は私に気付いて顔を上げた。

先生は私の顔を見て苦笑すると、

「拾ってくれたのか、ありがとう」

そう言って私のチョコを受け取った。

私のチョコは、私以外の誰かからのものだと思われたんだ。
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