僕は生徒に恋をした
三ヵ月前、ある冬の日。
職員会議が長引いたおかげで外はもう真っ暗だ。
時計を見れば20時を回っていて、恐らく校内には誰もいないだろう。
運悪く、月イチの職員会議の日に見回り係になった俺は、足早に各教室を点検しに行く。
窓の鍵はたいていクラスの担任が確認しているので、見回りと言っても教室の電気の消し忘れを防止する程度の意義しかない。
二階に上がったところで、電気を消し忘れている教室があった。
2-B。
俺の担任するC組の隣り。
「やっぱり」
俺は苦笑しながらつぶやく。
なぜならそのクラスは俺の同期の林原が担任をしていて、電気付けっ放しの常習犯だったから。
林原が担任を持つ限り、見回り係はなくならないだろう、などと考えながら2-Bの教室に入る。
電気を消そうとスイッチに手を伸ばしたところで、俺は驚いて手を止めた。
教室の窓際、後ろから3番目。
女子生徒が1人、教科書とノートを開いたまま、その上でスースー寝息を立てていた。
職員会議が長引いたおかげで外はもう真っ暗だ。
時計を見れば20時を回っていて、恐らく校内には誰もいないだろう。
運悪く、月イチの職員会議の日に見回り係になった俺は、足早に各教室を点検しに行く。
窓の鍵はたいていクラスの担任が確認しているので、見回りと言っても教室の電気の消し忘れを防止する程度の意義しかない。
二階に上がったところで、電気を消し忘れている教室があった。
2-B。
俺の担任するC組の隣り。
「やっぱり」
俺は苦笑しながらつぶやく。
なぜならそのクラスは俺の同期の林原が担任をしていて、電気付けっ放しの常習犯だったから。
林原が担任を持つ限り、見回り係はなくならないだろう、などと考えながら2-Bの教室に入る。
電気を消そうとスイッチに手を伸ばしたところで、俺は驚いて手を止めた。
教室の窓際、後ろから3番目。
女子生徒が1人、教科書とノートを開いたまま、その上でスースー寝息を立てていた。