僕は生徒に恋をした
「悪いなって…。
さっきのって何だよ」
「山田が困るようなことはしない、ってやつ」
俺は彼を振り向かず、手だけ振って言う。
「え?ちょっと待って。
それってどういう意味…」
武内は呆然として立ち尽くしていた。
******
後夜祭が終わり、俺は近所のコンビニの駐輪スペースで、壁にもたれながら頭を冷やしていた。
体育館でのライブの記憶はほとんどなかった。
ひたすらこの後のことばかり考えていたから。
「―――遅いよ」
コンビニの前を通りかかった山田を見止めて、俺は声をかけた。
「先生…」
俺に気付き、山田は目を見開く。
「言っとくけど、今度は偶然じゃないから」
さっきのって何だよ」
「山田が困るようなことはしない、ってやつ」
俺は彼を振り向かず、手だけ振って言う。
「え?ちょっと待って。
それってどういう意味…」
武内は呆然として立ち尽くしていた。
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後夜祭が終わり、俺は近所のコンビニの駐輪スペースで、壁にもたれながら頭を冷やしていた。
体育館でのライブの記憶はほとんどなかった。
ひたすらこの後のことばかり考えていたから。
「―――遅いよ」
コンビニの前を通りかかった山田を見止めて、俺は声をかけた。
「先生…」
俺に気付き、山田は目を見開く。
「言っとくけど、今度は偶然じゃないから」