僕は生徒に恋をした
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その日は、驚くくらいいつも通りだった。

授業の後、俺は部活に行き、山田は久しぶりに洋平の家にレッスンに行くと言っていた。

彼の家を出る21時頃に山田からメールがあり、俺が駅まで迎えに行こうかと返信すると大丈夫だと言われた。

駅からの道は暗いところもないし、あまり頻繁に生徒と会うのは控えた方がいいから、今夜は家で待つことにする。

いつもならメールの後、1時間も経たないうちに家に着いたと電話をくれるはずだった。

時計を見るともう22時をいくらか過ぎている。

遅いな。
俺はそう思い、読んでいた本から顔を上げた。

机の上から携帯電話を取り、山田の番号を呼び出そうとしたとき、着信が入った。

画面に表示されたのは山田の名前。

俺はホッとして電話に出た。
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