僕は生徒に恋をした
第二十七章 二年越しのバレンタイン
クリスマスの夜から、俺と山田は週に一度程度連絡を取り合うようにしていた。
卒業まであと少し、そんなある朝のこと。
「―――お前、今日そんな小さいバッグでいいの?」
林原に職員玄関で出会い頭、ナメてんのか、と言われて、始めは何のことか分からなかった。
だけど3-Cの教室で、教卓に積み上がった包みの山を見た瞬間に悟る。
そうか、今日はバレンタインだ。
簡単にチョコレートのお礼を言い、何事もなかったかのようにホームルームを始めるが内心は焦る。
しまった。
最近平和ボケしていたからか、すっかり忘れていた。
ホームルームを終え、チョコレートを抱えながら廊下に出たところで、同じタイミングで出てきた林原と出会う。
彼も俺と同様で、俺たちは顔を見合わせて苦笑した。
卒業まであと少し、そんなある朝のこと。
「―――お前、今日そんな小さいバッグでいいの?」
林原に職員玄関で出会い頭、ナメてんのか、と言われて、始めは何のことか分からなかった。
だけど3-Cの教室で、教卓に積み上がった包みの山を見た瞬間に悟る。
そうか、今日はバレンタインだ。
簡単にチョコレートのお礼を言い、何事もなかったかのようにホームルームを始めるが内心は焦る。
しまった。
最近平和ボケしていたからか、すっかり忘れていた。
ホームルームを終え、チョコレートを抱えながら廊下に出たところで、同じタイミングで出てきた林原と出会う。
彼も俺と同様で、俺たちは顔を見合わせて苦笑した。