僕は生徒に恋をした
山田の手には、チョコレートの箱が握られていた。
拾わせてしまったのか。
山田ってやつは、相変わらずタイミングが悪い。
そんなことを思ったとき、ふと、以前にもこれと同じようなことがあったような気がした。
俺は記憶を辿ろうとするが、なかなか思い出せない。
「はい」
山田はそう言って、手にしていた箱を俺に差し出す。
「あぁ…」
拾ってくれてありがとう、そう言って受け取ろうとしたとき、先に山田がつぶやいた。
「拾ったんじゃないよ」
言おうとしたことが分かるのか、と彼女の言葉に驚いた。
「これも、二年前のも、私のチョコだよ」
そうか、二年前だ。
ちょうど今と同じようなことがあったっけ。
あのときも、ばらまいてしまったチョコレートを拾っていて…。
拾わせてしまったのか。
山田ってやつは、相変わらずタイミングが悪い。
そんなことを思ったとき、ふと、以前にもこれと同じようなことがあったような気がした。
俺は記憶を辿ろうとするが、なかなか思い出せない。
「はい」
山田はそう言って、手にしていた箱を俺に差し出す。
「あぁ…」
拾ってくれてありがとう、そう言って受け取ろうとしたとき、先に山田がつぶやいた。
「拾ったんじゃないよ」
言おうとしたことが分かるのか、と彼女の言葉に驚いた。
「これも、二年前のも、私のチョコだよ」
そうか、二年前だ。
ちょうど今と同じようなことがあったっけ。
あのときも、ばらまいてしまったチョコレートを拾っていて…。