僕は生徒に恋をした
彼女の隣に立ち、何が見えるのかと外を見回してみる。
山田は両手の指でフレームを作るようにしてそれを窓の外に向けた。
「高校生活、色んなことあったから。
景色をみんな覚えておこうと思って」
山田はそう言った後、指のフレームを俺に向ける。
「俺も思い出にされるのか?」
俺が苦笑すると、山田は首を振る。
「先生だけは思い出にしないよ」
山田は俺を見つめながら、ゆっくりと腰を下ろす。
窓際後ろから3番目、山田がかつて座っていた席だ。
「この席覚えてる?」
「ああ。
お前が林原にカレーをかけた日だろ」
俺がそう言うと、山田は時効だってば、と頬を膨らませた。
山田は両手の指でフレームを作るようにしてそれを窓の外に向けた。
「高校生活、色んなことあったから。
景色をみんな覚えておこうと思って」
山田はそう言った後、指のフレームを俺に向ける。
「俺も思い出にされるのか?」
俺が苦笑すると、山田は首を振る。
「先生だけは思い出にしないよ」
山田は俺を見つめながら、ゆっくりと腰を下ろす。
窓際後ろから3番目、山田がかつて座っていた席だ。
「この席覚えてる?」
「ああ。
お前が林原にカレーをかけた日だろ」
俺がそう言うと、山田は時効だってば、と頬を膨らませた。