僕は生徒に恋をした
「俺に連絡入れずに、洋平ん家に遅くまでいたこともあっただろ」

「―――先生って…」

山田はぶつぶつ文句ばかり言う俺を見て、恐る恐る口を開く。

「結構、嫉妬深い?」

「うるさい」

俺は山田の頬を指でつまみながら言う。

ぷにっとした感触が気持ちいい。

「お前が悪いんだ。
お前が俺をこんなに嫉妬深くさせたんだから」

俺は頬を引っ張る指の力を緩め、そのまま山田に口付けた。

その瞬間、山田はびっくりして俺を押し退ける。

「先生、ここ教室…」

彼女に拒まれた事実に少しムッとしながら俺はつぶやく。

「もういいよ、お前卒業したし。
俺が処分受けるだけなら、それくらいどうでもいいや」

そんなことより山田とこうしてたい、と俺は再び山田の唇を奪う。

今度は抵抗できないように、彼女の背中に手を回した。
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