僕は生徒に恋をした
キスするのは三回目だし、そろそろいいだろう、と山田の舌に初めて触れてみる。

予想通り、彼女が途端に体を強張らせるものだから、俺は思わず苦笑してしまう。

全く、こういう世慣れてないところがかわいすぎる。

俺は彼女が抵抗できないのをいいことに、もう少しだけ踏み込んで、舌を絡める。

山田の体の力が抜けそうになり、俺は慌てて彼女を支えた。

「悪い、やり過ぎた。
大丈夫?」

俺が声をかけると、山田は真っ赤な顔で首を横にぶんぶん振る。

「大丈夫なわけない…」

山田の心臓の音がまるで爆発しそうに大きく高鳴るのが俺にまで伝わってくる。
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