約束
「ん……。ここ……どこ?」
目を覚ますと視界に白い天井が入ってきた。
窓から見える空はさっきとは違って暗くなっていた。
「あ…、門限…」
私は小さく呟いた。
そして体を起してみると隣に一人の男の人が寝ているのに私は気付いた。
その人はまだ幼さが残る顔で規則良い寝息を立てて寝ていた。
「…圭?」
大好きな人の名前で問いかけてみる。
でも返事が圭からはかえってくることがなくて、かえってくるのはその人の寝息だけで、辛くて辛くて涙が溢れた。
「っ……うぇっ………っく…」
「……ん…。」
私の声で寝ていた男の人がうっすら目を開けた。
「あ。俺…寝てた……。ってえぇ!?なんで泣いてるの!?俺のせい?そうだったらごめん!!本気で謝るっっ!!」
「あ、あなたのせいじゃないです!!泣いてるのは気にしないで下さい。すぐ泣き止みますから。」
そう言い私は目を擦った。
泣きすぎたせいか、少し痛いような気がした。
「そんなに擦っちゃだめだよ…?」
その人は私の目を自分の親指でなぞった。
「せっかく可愛い顔してるのに、もったいない。……って俺、何やってんの!!??」
さっきまで優しい顔をして私の涙を拭っていたのに、一瞬でその人は顔を真っ赤にさせた。
「…ふふ……。あははっっ。」
私は思わず笑ってしまった。
すると、その人も私を同じように笑いだした。
「あ!!そういえば俺、君の名前知らない!!教えて!!俺は匡だよ。」
「私?私は咲。伊藤咲。」
私たちは遅い自己紹介をした。
「匡くん…でいい?」
私は小さい声で尋ねた。
初めての男友達だから少し恥ずかった。
「おっけー。俺は咲って呼びつけでいい?」
「…うん。」
本当は咲って呼びつけにされるのが嫌だった。
でも、匡くんだったらいいかなってその時の私は思った。
目を覚ますと視界に白い天井が入ってきた。
窓から見える空はさっきとは違って暗くなっていた。
「あ…、門限…」
私は小さく呟いた。
そして体を起してみると隣に一人の男の人が寝ているのに私は気付いた。
その人はまだ幼さが残る顔で規則良い寝息を立てて寝ていた。
「…圭?」
大好きな人の名前で問いかけてみる。
でも返事が圭からはかえってくることがなくて、かえってくるのはその人の寝息だけで、辛くて辛くて涙が溢れた。
「っ……うぇっ………っく…」
「……ん…。」
私の声で寝ていた男の人がうっすら目を開けた。
「あ。俺…寝てた……。ってえぇ!?なんで泣いてるの!?俺のせい?そうだったらごめん!!本気で謝るっっ!!」
「あ、あなたのせいじゃないです!!泣いてるのは気にしないで下さい。すぐ泣き止みますから。」
そう言い私は目を擦った。
泣きすぎたせいか、少し痛いような気がした。
「そんなに擦っちゃだめだよ…?」
その人は私の目を自分の親指でなぞった。
「せっかく可愛い顔してるのに、もったいない。……って俺、何やってんの!!??」
さっきまで優しい顔をして私の涙を拭っていたのに、一瞬でその人は顔を真っ赤にさせた。
「…ふふ……。あははっっ。」
私は思わず笑ってしまった。
すると、その人も私を同じように笑いだした。
「あ!!そういえば俺、君の名前知らない!!教えて!!俺は匡だよ。」
「私?私は咲。伊藤咲。」
私たちは遅い自己紹介をした。
「匡くん…でいい?」
私は小さい声で尋ねた。
初めての男友達だから少し恥ずかった。
「おっけー。俺は咲って呼びつけでいい?」
「…うん。」
本当は咲って呼びつけにされるのが嫌だった。
でも、匡くんだったらいいかなってその時の私は思った。