約束
匡くんと私は駅の近くにきた。
「咲、家どこあたり?」
ふと匡くんが私に尋ねた。
「2駅先だよ。匡くんは?」
「俺は1駅。」
私の家…というかマンションは結構遠い。
「送ってくよ」
頭の上からそんな優しい声がした。
その声がどこか圭に似ていてびくって体がなった。
「だ…大丈夫だから、いい…。」
「だめ!!俺が送ってきたいの…。駄目かなぁ?女の子一人じゃ危ないじゃん。」
匡くんが私の頭の上から言った。
匡くんは圭じゃないのに、どうして…
「咲?」
どうして圭と同じ事を言うの?
「……っ…」
涙が再び流れる。
圭が死んだのは私のせいなんだ。
圭を殺してしまったのは、私なんだ。
圭の未来を奪ってしまったのは、私なんだ。


「いやぁぁああああ!!!!!」


私は叫んで、暗い夜道を走った。
「咲っ!!!!!」
匡くんに私は腕を掴まれた。
そして、その瞬間






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