敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
「おはようございます。
コーヒーをお持ちしました」
副社長室。
デスクに座る柊弥に、静々と
コーヒーを運ぶあたし。
柊弥は今日も朝から会議や
商談と、スケジュールは
みっちり。
今ももう、キリッと眉を
引き締めて、朝一番の会議の
資料を真剣に読んでいる。
だけどこうしてあたしが
コーヒーをいれた時だけは、
ほんの少しだけ頬を緩めて、
穏やかに笑うんだ。
「あぁ、サンキュ。
ん、いい匂いだな」
……そりゃあ、一緒に生活
するようになって、前以上に
あなたの好みは熟知して
ますから。
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